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さて!
モーニングコールは断るとして。
どう断ろう。
何て言おう。
それほどの仲ではないから。
じゃあ、それほどの仲になろうって迫られたら?
嫌。
…。
あ~!
マジ悩むって!!
嫌われずに穏便に断れる言葉ってないんかな。
あっ!
知り合って間もないから。
って断ろう♪
うん、決定。
嘘じゃないしね。
また言われたら、その時に考えよう。
うん。そうしよう。
砂衣は自分の中で無理やり自己完結すると、スッキリしたのか授業に集中した。
昼休み涼子と2人で教室で食べるのだけど、今日は怜斗さんに電話をしたかったので裏庭で食べることにした。
裏庭は目立たないから密談…じゃなく考えごとをするのに最適な場所。
夏は涼しいけど冬は寒いんだけどね。
告白や呼び出しとかがなければ結構穴場。
「今日はいないみたいだね。」
涼子が駆け出しキョロキョロ見回すと大丈夫と手をぐぅーにして親指を上げた。
「そうそういないって。」
知っている人もあまりいないからあんまり使われないだよ。
2人はベンチに座りお弁当を食べ始めた。
付き合い始めたけど、まだ、自分の中ですっきりしないところがあることをきにしてか。
怜斗のことやお見合いのことに触れない話を涼子は砂衣とした。
砂衣の方が早く食べ終わると、涼子は携帯のメールをチェックするように言う。
実は朝、砂衣が話をした後から休み時間ごとにメールのチェックをするよう言っていたのだ。
携帯を鞄に入れたままの人間=砂衣なので慌ててチェックする。けど、残念なが午前中は来ていなかったようだ。
お昼休みに電話をしたかったので、授業が終わってまだ教室いるときにその旨をメールした。
その返事が来てないか見てみなさいってことなのだ。
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