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「あら、おはよう。」
お母さんは私に気が付くといつものように笑いかけてくれた。
「…うん。おはょ。
おにぎりありがとう。おいしかった。」
お母さんは私の背中をポンポンと叩くとそのまま居間に言ってしまった。
何かあったのは知ってる。でも、聞かないでいてくれる。
何か…嬉しかった。
涙じゃなく笑みがこぼれるとちょっと軽くなった足取りでキッチンに向かう。
キッチンでまたお母さんと会うとおぼんを渡した。
「落ち着いたらちゃんと二人で話しなさい。」
一言、そう言われた。
冷蔵庫からポカリスエットを取り出し
「うん。」
と言うと部屋へ戻った。
部屋に戻りベッドにドカッと座るとぼぉ~っと自分の足を見た。
考えなきゃ
聞かなきゃ
言わなきゃ
いけないのはわかるけど頭が拒否をする…痛い。
何も考えたくない。
横に寝転がり何も考えずただ、ただ天井を見ていた。
それでも、時間は立つ。
視線を外に向けると暗くなっていた。
あ~あ、一日無駄にしちゃったなぁ。
そう他人事のように思うと部屋を出て下へ降りていった。
居間に両親がテレビを見ていたけど、何も言わず用意されていた食事をとり。シャワーを浴びて頭痛薬をもらって部屋に戻った。
薬を飲んで横になるとそのまま眠ってしまった。
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