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コンコン
誰か部屋のドアを叩いた。
カチャ
入ってきた…誰?
意識が誰かの存在を確認するが、瞼が重くて開かない。
「砂衣…今日は学校休んだ方がいいわね。」
お母さんだ!
休む?何でだろ?
まぁ、いいや。
今は動きたくない。
「学校と涼子ちゃんには連絡しておくから。あっ、風邪って言っておくね。」
お母さんはそう言うと机に何かを置いて出て行った。
?
何だろうと気にはなったけど、意識も眠いと言っていてそのまままた眠りついた。
どれだけ寝たんだろう…頭の痛いの大分とれた。
まだ、ぽぉ~としていると机の上におにぎりがのっていた。ちゃんとラップがかかっている。
ありがとう、お母さん。
まだそれには手を出さず、ちょこっとだけ体を動かすと鏡を見た。
昨日ほどじゃないけどまだ腫れてる。
何時だろ?
部屋の時計を見ると2時半…。
寝過ぎだろ。
ベッドから起き、机の上にあるおにぎりを持ってまた、ベッドに座ると手を合わせて食べ始めた。
やはり3つあったおにぎりを食べ終わると食後のお茶は美味しい♪冷たくても好き。
そこでようやく携帯のことを思い出し、どこにやったか記憶をたどってみた。
あっ!鞄ん中。
すぐに持って行った鞄を取り、中をさばくった。
あった。
取り出して開いてみる。
着 信82件
メール56件
えっ?
えっ?えっ?
何コレ?
嫌がらせ?
あまりの着信とメールの数に怖くなって震えた。
携帯の電源を落とすと机の引き出しに入れ、布団にくるまった。
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