694人が本棚に入れています
本棚に追加
「…初めまして。」
はっ!
気が付くと浅葱親子はすでに来ていて和やかにお見合いとやらは始まっていた。
本人無視かよっ!
って、伏し目がちの顔を上げ相手を見ると…ドキッとするほど格好いい。
吸い込まれる…。
「砂衣ちゃん?」
隣にいるお母さん…だけでなくお父さんや浅葱さん夫妻、怜斗さんとやらも私を見ていた。
げっ!
「砂衣さん。どうかなさって?」
なぜか浅葱夫人と目が合ってしまった。
あっ!綺麗な人。
って、ちがぁ~~う!!
「あっ…あの…怜斗さんが格好良くって………。」
見惚とれてました。
ってことにしとくか!
また、伏し目がちに顔を落とした。落としとこ♪
「砂衣さんは可愛らしい方ですね。」
ぅお?
怜斗にそう言われ思わず砂衣は顔を上げてしまった。
げっ!やばっ!!
「砂衣さん、あちらにケーキがありますよ。見に行きませんか?」
怜斗さんは私を見るとにっこり笑って立ち上がった。
はぁ~。
「はい。…では、行ってきます。」
返事をすると仕方なく立ち上がって、浅葱夫妻に頭をさげ怜斗の後に着いて行った。
.
最初のコメントを投稿しよう!