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バレー部は、太一に攻撃するのを辞め、頼太に威嚇し始める。
「湯沢さん、立てる?」
「…あ、あぁ……」
いつまでも座り込んでいる太一の手を引っ張る頼太に、意外にも力がある事に太一は驚く。
「とりあえず、あれ黙らせて、調理部に入部しませんか?」
いつものヘラヘラ笑いを浮かべる頼太に、体育館の扉の隙間から見ていた、亜子と奈々は、内心「はあぁぁあああ!!!!!!?」と声を上げていた。
「腐った部活より、有意義に過ごせると思います。」
軽く10cmは高い太一を見上げる頼太は、軽く準備運動を始める。
「それ良いな。」
「良いわけあるかあぁぁぁぁああ!!!!!!」
頼太と太一のやり取りを見ていたバレー部は「まぁ、良い」と言いながら、厳つい顔をニヤニヤさせてコートに立つ。
「田中、有沢、吉野、南野。そしてさっきからツッコミの煩い部長の丸田。」
「田丸だ!!!」
相手コートに立つ五人を指わ差して名前を言っていく太一にまたしてもツッコミを入れる部長田丸。
いがぐり頭と厳つい顔。そして、やっぱりバレー部の部長の田丸は身長がバカデカい。
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