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「あ、調理部だから、普通の料理とかしなきゃいけないのか?でも、それもそれで面白そうかも…。」
運の良い事に、来年は妹も、今から頑張って勉強してこの高校に入ってくると言ってくれている。
「五人揃ったら部活として認められるから……」
「な、なんなら、私も入ってあげるわよ…!」
自分だけを置いて、どんどん頼太の中では部活として大きくなっている事に気付いた亜子は、「五人揃ったら」という言葉が耳に入って、このタイミングを逃したら、言い出しっぺの自分が除け者にされると思い、声をあげる。
「え、本当!?」
「えぇ。そ、それに、私お菓子大好きだし、料理するのも、嫌いじゃないし、ね。」
「ありがとう。」
どうやら、自分は運があるみたいだと、感じた頼太はその日から部員集めを開始した。
「まず、料理やお菓子に興味ある奴探さなくっちゃ。」
「そうね。だったら先輩方にもあたる必要あるけど、頼太心当たりある。」
「あるわけないじゃん。同じ中学からこの高校入学できたのこの四年間の中で俺だけだったみたいで、先生方みんなしてくす玉割ってたぐらいだもん。」
「どんな状況よ。それ。てか、喜びすぎ。」
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