『花の唄』

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『花の唄』

君をくすぐる暖かい日差し 早くおいでよ まるでそう呼ぶかのように 希望に満ちあふれた花の種 来るべき日をじっと待ちながら 君は眠っている . 青く輝く空 「僕もいつかあの場所へ行けるのだろうか」 そして君はそっと手を伸ばす . 誰かを幸せにするため 誰かの笑顔が見たくて 君は生まれた 悲しいこと苦しいこともあるだろう それでも後ろは振り返らない ただ空へ 空へ それだけでいい . 小さく芽生えた君に どうして生まれてきたの? 空から声が聞こえる この世は君が思うほどキレイじゃない 傷つけ傷つけられることに 君は何を思うの . 光り輝く星 「僕もいつかあの空へ昇るのだろうか」 そして君はそっと手を伸ばす . 誰かに裏切られること そっと涙すること 君は怖くなかった 今というときを精一杯生きていたい ここに居られることが嬉しい ただ空へ 空へ それだけでいい . あなたを幸せにするため あなたの笑顔が見たくて 僕は生まれた 悲しいこと苦しいこともあるだろう それでも何も怖くはない ただ二人で 二人で それだけでいい
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