─番外編 1─

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俺らは、森木から始まった。 ─ある日の楽屋─ いつものように、 森木が 『俺の相方は 重しかおらんて。』 と言っていた。 俺は、 (また、森木のアホが 冗談言ってる。 俺の気持ちも知らんと。) 何て思ってた。 だから、はっきりしたくて 言ってやった。 「お前いつも何なん? 冗談ばっか言って。」 そしたら森木は 『重が好きやから 言うんでしょーが。 嫌いだったら とっくの昔に 相方変えとるし。』 と言ってきた。 俺は意味が分からんかった。 でも、森木が 『相方としても 好きやけど、 男として大好き何よ。』 と言ってくれたから 俺の片思いやなかったんだ と、安心した。 だから 「俺も、相方はお前しか おらんし、大好きだ。」 と言って きつく抱きしめてやった。 今まで付き合った女の中でも やったことないくらい きつく、愛情を込めて。 .
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