新学期 ~再会の足音~

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短くも長い春休みが終わり、今日は二年最初の日、始業式。 去年は新入生としてこの『皆川高校』に入学して来たんだけど一年なんてあっという間だな。 さて、肝心なのは校長の話しなんかではなく新しいクラスだ。 今日は一年の時のクラスで一回集まり、始業式に出る訳なのだが、俺としては早く教えて欲しい。 なんたってその一年が充実するかしないかの瀬戸際なのだから気になるのはしょうがない。 っと、校長の話しが終わったみたいだ。 さてさて、先生方が何やら体育館の壁に紙を張りだしましたよっと。 俺は藍沢だから一番上を見ればいい。 「えーっと……」 相川、中村…違うか。 あの次にな、って飛びすぎじゃね? 藍沢浩介…… 「あった、二組か」 俺のその言葉を聞くと後ろから声が聞こえてきた。 「コウも二組か~」 っと、なんか上の方からその声は聞こえてきたが、俺の事知ってるでかい奴と言ったら、あいつしかいない。 「も、って事はお前も二組かヒーロー」 振り向くと結構な長身で頭ツンツンの精悍な顔つきのイケメンがいた。
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