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「あそこのベンチでのんびりするかな」
俺は左前方にあるやけに光沢のあるベンチを発見した。
「まさかのペンキ塗り立てってやつかよ」
それらしき紙も貼られているし、こりゃ座れそうにないな……って、あれは?
前から水色の服を着た小柄なメガネの女の子が歩いていて、ペンキ塗り立てのベンチに座ろうとしている。
ちょっ、まさか気付いてないのか!?
なんか本読んでるし!
こうなったら――
「ちょっと待ったぁーーー!!」
俺は何かの番組にある告白を阻止するかのような感じに叫んで女の子を止めようとした。
「へっ?」
気付いてくれたけど座り掛けているじゃん!
「危ない!」
俺はベンチに手を差し出して女の子がベンチに座るのを阻止した。
むにゅ。
俺の右手に何やら柔らかい感触が広がった……。
「!」
事もあろうか俺は女の子のお尻を触っていたのだ。
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