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「………」
メガネの女の子はまだ状況を理解出来てないみたいで俺の手を見ている。
「いや…これはその……」
俺はわざとらしく笑って誤魔化そうとしたがどうやら無理そうだ。
やがて状況を把握した女の子はプルプル震え出した。
そして……
「きゃ~!!痴漢!!」
「えぇっ!?」
女の子はそう叫ぶと本を持っている方と逆の手で俺の頬を思いっきりひっぱたいた。
「いてぇ!」
「うわぁーん!」
女の子はその場を叫びながら去って行ってしまった。
「あっちょっと……」
俺は一人その場に取り残されてしまった。ベンチには俺の手の甲と腕の跡がただ静かに残っている。
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