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「とりあえず中入ろうや。むっちゃ寒いねんて」
「あ、すまんすまん」
よこを家の中に招き入れる。
なんやろ?よこが俺ん家におるなんて、まったく珍しい事ちゃうのに、今はすごく嬉しい。
心が暖かい。
リビングにつくといきなり俺の目を見てきた。真っ直ぐに。
「誕生日おめでとう…。生まれてきてくれてありがとう。
ひなに出会えてほんまによかった。俺らは人生の半分を一緒に過ごしてるわけや。
運命とかは、信じてへんけど…、ひなと今こうやって一緒に居れる事は限りない事実や。
俺と出会ってくれて、俺の事好きになってくれて、俺についてきてくれて、ほんまにありがとう。
まだまだ長い人生これからもよろしくな?」
こんな言葉もらえるなんて、思ってへんかった…ッ
「よこ…ぉ、ありがとう…ッ」
俺の目からは涙が。
拭うのも忘れてよこの胸の中にダイブする。
あー、俺はこの腕に何回守られたんやろ…
辛い事も悲しい事も楽しい事も、全部共にしてきた。
俺の居場所。
「信五…これからもずっと愛してる…」
「侯ぃ…、俺も、愛してる…ッ」
このぬくもりもあなたの笑顔も、言葉も全てが何にも変えれない俺の宝物。
そして、あなたと一緒に居れるこの時間が、あなたがくれるこの暖かいものがなによりも一番の誕生日プレゼント。
END
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