黒×紫

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(まっ…、ええか) ぎゅー 「うぉ、急に甘えたひなちゃんや」 クスクス笑う横に赤くなった顔を隠すように、横の胸元に擦り寄った。  「こんなん久々やな」 「ほんまにな…」 最近痩せてきた腰に腕をまわし抱き付くと、横も俺の腰に腕をまわし隙間を埋めるように密着する。 いい歳したおっさん2人が何してんねん。とかもはや俺らには関係ないねん! 「んーひなちゃん充電(笑)」 「なんやそれ(笑)」 「ひな不足やったから今こうして充電してんのー。いやー落ち着くわ」 「さよか(笑)」 (俺も…横が足らんかったから、横充電しとこ…) 寂しいとか会いたいとかもう素直に言える年齢ちゃうけど、今のこんな感じが今の俺らのベストなんやと思う。 今のうちにお互い充電してまた仕事して、足らんくなったらまた充電して…。 離れ過ぎず、くっつき過ぎず。 でもまた足らんくなったら、横も充電して、俺にも充電させてな? END あとがき→
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