3人が本棚に入れています
本棚に追加
――心の変貌――
高校を卒業して、私は、都内の大学に通うことになった。
彼、大沢隆一も、大学に進学していた。
でも、彼と連絡を取ってない私は、彼と会うこともできなかった。
でも、あの日を境に、また、彼に会うことができた。
あの日、私は、マクドナルドで一人、孤独と戦っているときに、隣の席に男の人が座ってきた。
その男の人は、まぎれもない彼『大沢隆一』だった。
私は、彼に話しかけた。
『あの・・・・もしかして、大沢隆一ですか?』
その男は、キョトンとして私の目を見つめてきた。
『そうだけど・・・?』
彼は、全然変わっていなかった。
少ししてから、彼は、私を思い出したように、『加川琉美』と私の名前を言った。
これが、彼と私の再会だった。
私は、また、彼にはまってしまった。
今度こそ、彼と付き合いたい。私は、彼に心中すべてを注ぐ勢いだった。
彼に全部、寄りかかろうとしていた。
私の心が、悪魔化してきた。
彼がほしい・・・・
彼がほしい・・・・。
彼さえいれば、私は、何も要らない。
こぶしの利いた演歌の歌詞のように、私は、彼に依存していった。
彼は、また、会おうよ。と言ってくれて、電話とメールアドレスの交換をした。
そして、私の心の中に天使を作ってくれた。
また、会える。
また、会える・・・・・。
最初のコメントを投稿しよう!