A Thousand Smiles

1/1
前へ
/56ページ
次へ

A Thousand Smiles

  君にある物語を話そう 1人の貧しく 小さな少年の話 少年は千個の笑顔を持つ 小さな少女に出会った 彼は彼女の笑顔一つ一つに 名前を付けた 彼の部屋は彼女の写真で いっぱいになった けれど少女は去ってしまった 千個の笑顔だけ残して     少年はさよならの直前まで 少女をしっかり抱きしめた そして彼が囁いた言葉     「君を忘れたりしない 怒ってもいないよ けどもう会えなくなるなんて 思いもしなかった 後悔することはない 寂しいけれど 今は我慢できるよ 君がたくさんの 笑い方を僕に教えてくれたから」     それから12年 経ったある日 彼の23歳の 誕生日の前日だった 1人の女の子を撃ち殺し 彼のつまらない日々は 終わってしまった 彼は小さなコンクリートの 檻の中で残された 生涯を呪った 辺りを見回したが 彼の手には何も 残されていなかった     彼はさよならの直前まで 自身の体をしっかり抱きしめた そして彼が囁いた言葉     「君を忘れたりしない 怒ってもいないよ けどもう会えなくなるなんて 思いもしなかった 後悔することはない 寂しいけれど 今は我慢できるよ 君がたくさんの笑い方を 僕に教えてくれたから」     彼は十字架の前で 自身の体をしっかり抱きしめた そして彼が囁いた言葉     「君を忘れたりしない 怒ってもいないよ けどもう会えなくなるなんて 思いもしなかった 後悔することはない 寂しいけれど 今は我慢できるよ 君がたくさんの笑い方を 僕に教えてくれたから」     「だからさ、僕は平気だよ」
/56ページ

最初のコメントを投稿しよう!

546人が本棚に入れています
本棚に追加