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境内に向かう途中、亮司と杏奈は隣り合わせに歩いた。
特にそう仕向けたわけでもなかった。
「あけましておめでと」
「あぁ、おめでとう」
少しずつ前に進みながら、亮司と杏奈は話しをした。
「年越しはどうやってすごしたの?」
「真人とテレビ見てたら新年迎えてた。あいつの親ハワイ旅行当たったみたいで、親二人ともいないから、しばらくうちに泊まることになったんだ」
「品川君、置いてかれたんだ」
「うん。ハワイ行きたかったって言ってたよ」
しばらくいろいろな話をしていると、順番が来た。
一人一人が鐘を鳴らすと後の人に迷惑がかかるため、代表して真人が鐘を鳴らすことになっていた。
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