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「久しぶりだね。元気に過ごしていたかい?」 診察室で、亮司は精神科医の新藤と向かい合っていた。 「元気です」 「そうか。それはよかった」 新藤とはもう数年の付き合いになる。 まだ30代前半ということもあり、亮司は新藤には思っていることを何でも言えた。 「こないだ、夢を見ました」 「…どんな?」 「杏奈と、初めて出会ったときの夢でした」 .
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