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会計を済ませ、亮司は病院内の薬局に向かっていた。
処方された睡眠薬を取りに行くためだ。
また新藤先生に心配をかけてしまった、と亮司は反省した。
あの人の悲しそうな顔を見ると、こっちまで胸が痛くなる、
それほど、新藤は親身に亮司に接していたのだ。
下を向き小さなため息をつきながら、亮司は薬局までの曲がり道を曲がった。
「キャッ…」
何かにぶつかってしまい、亮司は慌てて前を見た。
すると目の前に、驚いた顔をした女が亮司の顔を見つめていた。
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