10/16
前へ
/321ページ
次へ
「え…」 こんな真剣な顔の真人を見るのは久しぶりだ。 それに少し動揺してしまい、亮司は言葉につまってしまった。 「いつ、お前はちゃんと笑うんだ?」 「真人…」 「心配なんだよ!」 心配してくれる人が、周りにたくさんいる。 これはいいことなんだろうか。 「ありがとな、真人」 「…別に」 自分の言ったことに照れたのか、真人は亮司から顔を背けた。 本当に真人の存在は、亮司の支えになっていた。 .
/321ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5256人が本棚に入れています
本棚に追加