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城の中に入り、伯爵がいると思われる大広間へと真っすぐ走り、到着した。
だが伯爵の姿はなかった。
「来るのが遅かったか‥。はぁ。」
デイビットがため息をつくと、横から誰かが喋りかけて来た。
「なにか用かい。」
そいつは衛兵だった。
「ああ、ここシェイディンハルの家を買いに来たんだが‥」
「伯爵はもう私室に行かれた。すまないが明日の朝にまた来てくれ。」
デイビットはこう思った。
仕方がない。今日は宿に泊まるとしよう。
「ああ。わかった。で、宿の場所を教えてほしいのだが‥。」
「宿は2つありますが、どちらも西門の隣です。」
「わかった。ありがとう。」
デイビットがその場を後にしようとしたときその衛兵がとっさに言った。
「俺はギャラス・ダレリアンだ、君は?」
「私はデイビットだ。」
「そうか、わかった。じゃあ。」
「ああ。」
デイビットはその場を後にした。
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