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──2週間後──
俺は遂にヤンバルクイナを買える店を探しだしたのだ。
買える場所はトップシークレット
物が物なだけに取引きは極秘で行われる。
俺はそのことを脇田に話した。
「おい脇田、遂にヤンバルクイナ飼育できるぞ!喜べ」
すると、脇田はご機嫌そうなフェイスでこう返してきた。
「マジで!?嬉しいぜ!どのくらい嬉しいかというと、伝説のポケモンを捕まえようと思ってモンスターボールをたくさん買ったけど、思いのほか簡単にGETできて、予想以上にモンスターボールが余ったときくらい嬉しいぜ!」
例えがウゼェ
よほど脇田は嬉しいらしい
すると、脇田は満面の笑みをちらつかせ俺に問いかけてきた。
「で、取引きはいつ行われるの?マネーはマネー?悪いけど俺は常に20円しか持ってないよ。」
脇田‥お前ん家の経済状況はある程度把握しているから心配すんな。
「マネーはあるから大丈夫。取引きは来週の日曜だから空けとけよ。」
俺は脇田にそう告げた。
「OKOK!!気持ちの高鳴り尋常じゃねぇぜ!」
脇田はまるで子どものようだ。
嬉しいときはキモいほど笑顔なのだ。
これで来週にはヤンバルクイナの飼育が始まるぜ。
俺は心底興奮していた。遂に、幼き頃からの夢だったヤンバルクイナマスターに一歩でも近づけるチャンスがやってきたのだ。
「じゃあ、来週またくるからな!」
俺は脇田にそう告げ、脇田の元を後にした。
続く……
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