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「おっ、お前の母ちゃん、筋肉超人!」
『………………』
場が一瞬にして凍りついた
言ってしまった…遂に禁じられた言葉を発動させてしまった。
この言葉は脇田が最も嫌いな言葉であり、脇田はこの言葉を言われると、誰に対しても心を閉ざしてしまうのだ。ちなみに脇田はイーブイを進化させるときは必ずシャワーズに進化させる。
「わ、脇田ゴメン、ついうっかりハチベエで」
俺は一生懸命謝った。
しかし、脇田は瞳に涙を浮かべながら公園の外へと走り出していってしまった。
『なんて綺麗な涙してんだよアイツ…』
俺は心の中で唱えた。
そして、地面に拳を叩きつけて泣き叫んだ。
終わった…
俺は脇田を傷つけてしまった…
もう昔のように親友でいることも不可能だ…
幼い頃から夢見てたヤンバルクイナマスターになることは出来ない。脇田と二人でヤンバルクイナを飼育することも…
そして、俺は再び泣き叫びながらまた地面を強く殴りつけた。
周りで遊んでいる子どもたちは若干引いている。
そして2分後、お腹が空いた俺は晩ごはんを食べるために家に帰った。
続く………
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