あの日の僕らは無我夢中

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三人は再びマックに到着した。   店内に入ると同時に脇田と生田はすかさずレジのほうへと足を運んだ。   呆れた俺は二人をほったらかしゲームボーイのスイッチを入れた。   カセットはもちろんポケモン緑   全盛期大ブームを巻き起こしたゲームである。   「最初にヒトカゲをチョイスしたらタケシとカスミがキツイな」   俺は独り言を呟きながら黙々と野生のポッポとコラッタを蹴散らしし続ける。   その頃、脇田は注文をしていた。   「あの~、すいません、注文したいんですけどいいですか?」   ぶり度が増している。 激しくキモい。つーか、痛い。   すると、カウンターの奥から若いお姉さんではなくおばちゃんが姿を現した。   「いいですよ。どうぞ。」   事件が起きた。   なんと、脇田がショックでマックから飛び出していったのだ。   瞳からは大粒の涙   余程ショックだったのであろう。   「脇田~?注文どうすんのぉ?」   空気が読めない生田   俺は生田をほっといて脇田を探しに外に出た。   アイツはああ見えてデリケート   ガラスのハートの持ち主だ。   今頃公園のベンチで泣いてるに違いない。   そう思った俺は生田を店内に残し足早にマックを後にした。     続く……
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