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補給場に入る。
それと同時に蜘蛛の巣のカーテンに迎えられた。
この蜘蛛も偶然生存した仲間なんだろう。
さて、僕が探すのはチーズとラーメン。
あとは保存状態によってまちまちだ。
ラーメンの袋を見つけ、歩こうとした時に何かに躓(つまづ)いた。
人だ…
返事がない。
ただの屍のようだ。
「………。」
4~5秒程の虚無が思考を包み、ゆっくりと視線をラーメンへと戻す。
ラーメンを手に取り、また屍へと視線を戻す。
軍人だろうか。
埃を被った茶系の軍服、乾燥した肌。
もう何度見ただろう。
屍を見るのは慣れた。
しかし、不意に現れると心臓を握られる様な衝撃が走る。
僕はチーズをリュックに詰め、補給場をあとにした。
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