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…うわぁ。
むちゃくちゃかっこいい。
あたしまでみとれてしまうぐらい市瀬海くんはかなりのイケメンだった。
あたしはすぐさま、優に話しかけた。
「…ねえねえ!
さっきの子…
超かっこいいんだけど」
甲高い声で優にそう言うと、優は嫌そうな顔をしながら…
『確かに。
かっこいいけど…』
「けど?」
『あたし、
………彼氏いるし』
と言った。
あたしは思わず呆れ顔になる。
この子は…
どこまで天然なんだろう。
「バカ!
好きとかそういうのを
聞いてるんじゃないわよ!」
あたしはついつい、大声で叫んでしまった。
そのせいで、周りの人達から冷たい視線が突き刺さる。
はあ…
もういいや。
そうして、入学式は無事に終わった。
次は…
あたしと優だけ後片付けだ。
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