プロローグ

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誰かが言った。 「もう、奇跡でもないかぎり無理だよ……」 その瞬間隊員達は死ぬ覚悟をした。 するとその時。 砂利を踏んだ音が聞こえた。 その方向に顔を向けると、いたのは水色のローブを着た高校生くらいの少年だった。 「君! 何をしている!」 私は死ぬという時なのに聞いた。 「何をしてるって……助けに来ただけ」 「何!?」 驚愕した。 私よりも年下だというのに「助けに来た」と言ったのだ。 「舐めるなァァ!!」 一匹の魔物が叫ぶと、一気に突っ込んできた。 「ハァ……『四属性の陣』」 少年はそう言った。 するとその少年を中心に魔法陣が展開し、そのまま私達が入るぐらいの大きさになった。 「ちょいと待っててくれ」 そう言うと、少年は陣の中から出て行った。 魔物は陣の中に入ろうとしたが、遮られて入れなかった。 「少年は!?」 少年を見ると、少し離れた場所にいた。 それに気づいた魔物達が、一斉に襲いかかった。 少年は鎌を出し、構えると振った。 刹那、襲いかかった魔物が全て吹っ飛ばされた。 この攻撃で、半数近くが絶命していた。
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