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ただ涙を流す私を見て、
凛は何も言わずに部屋を出た。
凛に感謝しながら
私は…………………寝てました…エヘッ
だって飛行機疲れたし、
凛が泣かせるし、
凛の家相変わらず大きくて疲れるし……。
だから凛が夕飯だと呼びに来るまで寝た……。
あっ!!
凛はお坊ちゃまなんですよ。
大手建設会社の御曹司なんです。
だからいつも礼儀正しいんです。
凛に『オレ』って言わせないでね。
私も一度しか見たことないけど、凛が『オレ』って使ったら………地球、無くなるよ??
気をつけようね??
シェフがつくったイタリアンフルコースのメインを食べながら、私は凛に聞いてみた。
「なぁ、なんで今日帰ってくるって分かったんだ?」
凛は一瞬ビクッとした(ように見えた)。
俯いたまま話そうとしない凛に、私は一言話し掛けた。
…………『言わないと、一生シカトし続けるからな』…………と。
咄嗟に青くなった凛。
諦めたように語り出した。
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