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♪ピンポンパポン♪
「お客様へご案内致します。飛行機は間もなく着陸します。席にお戻りになり、シートベルトを着用して下さい。」
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(帰って来た。
日本に帰って来たんだ。
懐かしいなぁ…。)
本当に懐かしそうな表情を浮かべながら、
空港を出た。
瞬間、
固まった。
(……なんか幻覚見えるよ…;後で眼科行かなきゃ……。)
「お帰りなさい……紗稀(サキ)さん」
……………
「…紗稀さん??」
目の前の幻覚は話しかけて来た。
私の本名で呼びかけた。
ん??
本名?
…………………!!!!!!!
「…そんなに驚かないで下さいよ。私が知ってるのは知ってましたよね。それより車に乗って下さい。」
そういって、彼はリムジンの扉を開き
私を中へ促した。
「…嫌だとおもいますが、取り敢えず私の家に来てもらいますからね。……覚悟しておいてくださいね。」
「はぁ……分かったから殺気出さないで。いくら私でも怖いから…、凛。」
「…全然怖がってるようには見えませんよ?……しかも少ししか出してませんから大丈夫です。」
そう言いながら殺気を強めないでクダサイ……。
やっぱ凛は子供だなぁ……。
今度虐めよっと……。
「…顔に出てますよ。さぁ、着きました。行きますよ、櫻姫さん。」
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