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「……櫻姫サン??」
しばらくして落ち着いた私を離した凛は、
遠慮がちに私の名を呼んだ。
「ん?…てか凛、櫻でいい。」
私はもう『櫻姫』を名乗れる程の人間ではないんだよ。
「…しかし……っ……はい。では、櫻サンで。」
私の睨みが効いたのか、
凛は殆ど抵抗することなく、
『櫻』と呼んでくれた。
まぁ、サン付けだけどね…;
よしとしよう。
それより……
「凛…どうした??」
「はい。……櫻サン、『Night Cherry』に戻りませんか??」
What do you mean??
Pardon me,please??
訳がわからなかった。
戻る?そんなこと………
「………無理………。」
「……そうですか……。わかりました。」
……………なんか怪しくない??
凛がすんなり引いたよ??
あの凛だよ??
勝手にアイスを食べられたからといって、
三日間犯人をシカトした凛だよ???
(因みに食べたの、私じゃないからね!!)
怪しいすぎる……。
「……そういえば……。櫻サン……ニヤッ」
……………!!!!
紗稀、危機です!!
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