第一章 初陣

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「何故、我が初陣だとわかる?」 「それも、志願して単身でこの軍に来たか?」 「だから何故わかるのだ?」 「お前の立ち振る舞いでわかるだけだ。何故わかるかはこの戦に生き残ったら教えてやる」 「…………死ぬものか…。何があっても生き残るつもりだ」 「ふっ。俺は程狼圭。お前は?」 「張飛燕だ」 「飛燕…か。飛燕。俺の背中は任せたぞ」 「………我がお前を裏切らぬ確信でもあるのか?見ず知らずの人間に背中を任せると射抜かれることもあるぞ。この世はそんなものだ」 「そうなればお前の眉間を撃ち抜いて果てるまでよ」 「……………」 「行くぞ飛燕。伏将軍は人の命を軽く考える人じゃねぇ。生き残ろうぜ!」
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