第一章 初陣

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本陣は高武山山麓。 地の利はこちらにあった。 布陣して待つこと数日。 進軍の金鼓が鳴らされた。 郭邑軍将軍段洪率いる騎馬隊が敵をひきつけ、ひきつけられた姜遼軍を崖の上の弓兵が射抜いていく。 そして平野でも激しい攻防が繰り広げられていた。 だが、向こうもただやられていくわけではない。 姜遼軍には郭常と言うまだ若いが万人に匹敵すると言われる力を持った雄がいるのである。 そんな中入ってきたのは味方部隊の一部撤退や壊滅。 どれもこれも郭常の部隊によるものだった。 予想以上の苦戦。 飛燕のような戦慣れをしていない新人を中心に部隊に衝撃が走った。 飛燕が所属する部隊も壊滅するのは時間の問題だ。
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