曹操、襲来   

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孔明は辺りをキョロキョロと見渡していたが、微かに眉を曇らせた‥唐突にクルッと背を向けて、部屋から出て行こうとする‥ 一弥「あっ!?ちょっと、孔明殿!💦 お待ちなさい!」 タロ「い、行かないでぇ!!もっと、良く顔を~!!💦」 うっち~「待ちなさい!!何故、戻る!? 何か、この場に居たくない理由でも? よもや、何か、やましい事でも有るのか!?💢」 扉に手をかけていた孔明が、振り返って、不愉快そうな表情をみせた‥ 孔明「何故か、ですって?‥だって‥ ここに居る人達‥私の人形を‥持っているダケなら兎も角、変な見方とか、いやらしい事とかを‥していそうで‥怖い‥」 一同の頭に、巨大な汗粒が‥💧 一弥「あ‥ゴホン!‥あ~、使者殿、フィクションと現実を、混ぜて表現しないで欲しいなぁ‥は・は・は・・・ み、見たまえ、君の兄者がダメポ姿に‥」 池田「え~‥あっ!?そ、そうだ! 孔明殿、御貴殿は曹操の軍勢から、命からがらと逃げ延びた劉備殿からの使者! 我が国と同盟を、などとは片腹痛し! 率直に言うならば、我が国に救援を求め乞いに来たダケで有ろうが! それを対等の同盟だとは‥」 孔明「‥わぁ‥鬱陶しい、オッサン‥」 池田「‥自分達の事を殊更に強大に‥へ?オ、オッサン!?💧」 うっち~「‥そ、それに、貴殿等の軍は敗北に次ぐ、敗北による敗軍‥正に満身創痍の軍勢で‥」 孔明「‥ヘッ!‥良く、言うわね‥ケッ!‥」 うっち~「‥マトモな戦闘には‥つうか‥毒を吐き過ぎだろ?このレイ‥💧」 孔明「では‥、一つ、言わせて貰います‥ 先ほど、我々の軍勢が敗軍とか仰られましたが‥それは間違いです‥ 我が君は、曹操との決戦を避けて、前線を後退したのみ‥ 敗北しての敗走では有りません‥ その証拠に、我が君の軍勢は万を遥かに超えており、現在も行軍中です‥ 更に江夏には‥同じく万余の兵士が劉綺殿と共に待機‥また、五千の別働隊も健在です‥ [全て]を合わせたならば、三万を楽々と超える兵士が‥我が君に[付き従って]いるのですよ? これでも、敗走中の[軍隊]と言うおつもりですか?‥ これだけの[兵士達]が、[我が君と共]に、曹操に立ち向かおうと‥決死の覚悟を決めていると言うのに‥」
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