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家に帰れば帰ればで僕を待ち受けるのは…………
「お帰り、翔太……」
「…………」
「翔太! 翔太! 話しを聞いてちょうだい! ううっしょう……た……」
煩いだけの母親が居たが、そんな事どうだっていい。
「ご飯よ翔太……」
「…………」
「なぁ翔太、最近学校はどうなんだ?」
「お、お父さん、最近翔太はパソコンに熱心なのよ。ねぇ?」
「それはいいことだ、最近は学校に通わなくても勉学は可能だ。
それを頑張るんだぞ?」
「……ご馳走様」
意外だった、まさかあんなに素直に受け入れられるとは思ってもいなかった。
受け入れられる? ……いや、あの目は……
『キモくなぃ~』
『死ね』
そうだ、あの目は落ちこぼれを……クズを……ゴミを……僕を……見る目だ……
『お前があいつをそんな風に育てたからだ!』
『あ、あなたこそ一度でも父親らしい事してあげたんですか!』
『煩い! 煩い煩い煩い煩い!』
ここにも僕の居場所が……無い。
どこにも……無い……じゃあ僕はどこに居れば……どこに行けばいいんだ……
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