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コンコン
中からどうぞ、と穏やかな声がした。
陽は失礼します、と言いながらドアを開けた。そこはハ●ー・●ッターの校長室のような不思議な部屋だった。
陽は驚きを隠せずみんなの顔を見た。やはりみんなも驚いていた。音夢以外は。
音夢は立ちながら寝ていて、陽にとってはこっちのほうの驚きが大きかった。
「まあ、そこに座って」
促されて座ったソファーはふかふかしていて、陽はこりゃ、音夢は寝るな、と音夢を見ると、また驚いた。
色素が薄いのだろうか。茶色の目をしっかりと開いて、真っ直ぐ理事長を見ていた。
慌てて理事長のほうを見ると、にっこり笑って話し出した。
「あなたたち6人にお願いがあるの」
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