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  ――――――――――――――  ま、間に合った…  あれから小学生以来久しぶりの全力疾走で、寮から歩いて15分の道のりを、たったの5分でやって来た。  もちろん息が上がっていて、挨拶なんてできる状態ではないのは言うまでもない。 ガラッ 「お! 間に合ったな!っということは全力疾走かあ。朝から大変だな。琉依から聞いたぞ。新聞読むなんて、お前本当に高1か?」 背の高い男子がケラケラ笑いながら教室の奥から話かけてきた。  髪を明るい茶色に染め、ピアスはこっから見える限り5つはつけている。  頭悪そう、陽は素直にそう思ったが、なにも入学早々クラスメートから避けられるようなことをする気はさらさらなかったから、口には出さなかった。 「ぼーっとつっ立ってないでこっちこいよ。自己紹介、自己紹介」    
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