~第二章~

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―イタリア・ボンゴレ本部― 如何に不機嫌そうに歩く男は雲雀恭弥 ボンゴレ10世の守護者にして最強の浮雲 そんな彼は何時もより殺気立った雰囲気を纏い廊下を歩く、自分のボスの執務室へ と言っても “彼女” が消えてたからずっと雲雀恭弥は不機嫌なままだ 「沢田、入るよ」 一応ノックはするもボスである沢田綱吉の返事も聞かず中に入る 綱吉も毎度の事なためその事については気にせずにはいたが… 「雲雀さん、また不機嫌ですね…あ…今日は……すみませんでした。お願いですからトンファーしまってください」 「……」 綱吉は何時にも増して不機嫌な雲雀に軽く首を傾げるもふとカレンダーが目に入り納得する 今日は“彼女”が消えた日 10年前のあの日に… その事を思わず言いかけるも首筋に触れた冷たい感触に血の気が引いた 綱吉はボスになり強さを手に入れた今でも怖いのだ。雲雀恭弥が… 一方の雲雀は 「……」 必死で謝る綱吉に咬み殺す気も失せたのかトンファーをしまう そして用件を伝えようと口を開くのだが… 「10代目!山本がっ!」 忠犬こと獄寺隼人の言葉によって遮られた (獄寺隼人…後で咬み殺す)
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