別れ

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      昼を過ぎた位に、博士がマンションの前に来た     博士 「よぉ」   私 「……」   私は、無言でハカセの車に乗り込んだ     博士 「…どっか行く?」   私 「ここで良い」   博士 「……ごめん」   私 「何で私に謝るの!?謝らないといけない相手は鈴でしょ!?」   博士 「……」   私 「好きな人が出来たって?」   博士 「あぁ…正確に言えば、好きだった人が忘れられない」   私 「好きだった人……?」   私の心臓が、ドクンと一つ大きく鳴った   博士 「芽衣咲ならわかるよな?」     ねぇ、もしかして…   え、でも、まさか…     博士 「俺、大学から好きな人いて、その人が忘れられないんだ」   私 「…まさか、ねぇ…」       ガタン!!       私 「きゃあ!」     ハカセが助手席のレバーを引き、席が倒れた     私の顔の真上にハカセがいる     博士 「気付いた?」   私 「ハカセ…嘘でしょ…」   博士 「冗談で彼女と別れると思う?」   私 「いたっ…」     両手首を強く掴むハカセ     だって、4年も前の話なのに…     私 「んっ…んーんー!!」     強引にハカセの唇が私の口に重なった   必死に抵抗するけど、本気を出した男の姿に勝てるわけがない     唇を私から離すハカセ       博士 「ずっと好きだったよ       …芽衣咲」    
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