小さな君

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      芽衣咲の事を知ったのは、ゼミの授業でだ。     同じ学部で、ゼミも同じだった。   初めは顔も知らねーし、芽衣咲も俺の事はもちろん知らない。     ゼミの名簿をもらって、名前見てたら、珍しい名前を発見したわけよ。   “井上芽衣咲”   メイサ…良い響きだ     俺は、井上芽衣咲ってやつを探す事にしたわけよ。     最初のゼミの授業で、座席表が貼られていた。     井上…井上…あった。     たまたま俺の隣が芽衣咲だった。   これって、運命なんじゃね? って思いながら、自分の席についた。     芽衣咲は来てなくて、まだ見ぬ運命の相手を待ってたわけ。         ガラガラ…     そんな時、教室に一人の女子が入ってきた     それはまぁ、地味な奴で…   背はちっこいわ、黒髪だわ、メガネはダサいわ…     芽衣咲って奴はまだ来ないのかー?     ガタン…     その地味な女が俺の隣に座ってきたわけよ。   おいおい、お前席間違ってんじゃねぇ?     博士 「あの…井上さん?」   芽衣咲 「はい、そうですけど?」     間違ってたわけじゃねぇ。   俺が選ぶ相手を間違えたって後悔したな。    
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