1104人が本棚に入れています
本棚に追加
何日経っただろう
クリスマスまで約一週間
もう一緒に過ごす事も出来ないのかと諦めかけた
とそこへ海斗からの着信
久しぶりに見る着信画面
“海斗”の文字
携帯を持つ手が震えた。
不安、期待…
気持ちがぐるぐるしながらも、電話をとった。
私
「も…しもし」
海斗
「あ、俺」
私
「あ…うん」
………
しばらくの沈黙
何話すればいいんだろう…
今までなら普通の事。
でも今は…
海斗
「あのさ…」
先に沈黙を破ったのは海斗
嫌だ
“別れ”の文字が頭をよぎる
私
「久しぶり」
海斗の言葉を遮った。
いつもは怒りに任せ遮ってた言葉。
でも今日は
今日は違う…
海斗の口から出るかもしれない
別れの言葉を聞きたくなかったんだよ
最初のコメントを投稿しよう!