1104人が本棚に入れています
本棚に追加
海斗
「お、おぅ」
声を発した私に、海斗は少々困惑気味。
少し驚いた感じが声でわかる。
海斗は驚くと
“お、おぅ”と声が1トーン上がる。
不安に押し潰されそうになりながらも、
海斗の久しぶりに聞ける声に再び恋した。
あんなに当たり前に聞けたのに
今ではとても懐かしく
とても愛しい…
私
「前電話したけど、繋がらなくて…」
海斗
「ごめんな」
ごめんな
何度聞いた言葉だろう。
海斗は悪くないのに
悪いのは私なのに…
私
「ごめんね」
海斗
「え?」
突然謝る私に、少々困惑気味の海斗
本当に言いたかったのは
“好き”って言葉。
でも、恥ずかしくてそんなの言葉に出来なかった
気付くの遅かったかもしれないけど、
やっぱり海斗じなきゃダメだよ…
最初のコメントを投稿しよう!