らむね

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「鷹ちゃーん、ラムネー」 父さんが栄転するから。 お陰で東京行き。 「…またラムネか」 「良いじゃん。はい、部活お疲れ様」 田舎なんか良いとこないから丁度良い。 何もない田舎より、沢山遊べる都会に行ける。 「お前がラムネ好きなだけだろ」 「鷹ちゃん冷たーい!」 嘘。 引っ越しとかしたくない。 都会とか行きたくない。 鷹ちゃんとずっと一緒にいたい。 蒸し暑い夏だって、下らない話しをしながら鷹ちゃんとプールに行けるから好き。 泣きたくなるような夜空だって、綺麗な天の川を鷹ちゃんと見れるから好き。 鷹ちゃん、どうして俺は子供なんだろ。 子供じゃなかったら俺はここに残るのに。
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