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この世界に、音は存在しない。
ワタシの耳が聞こえないだけかもしれないが…
"やっぱり、コレは夢なんかじゃないんだね…"
何度目だろうか。
ワタシは目をひらき、再び絶望を感じた。
"もういいや…
ずっとこのまま…
一人ぼっちで…"
いい加減、この世界にはウンザリしていた。
しかし、どうすることも出来なかった。
"はぁ……"
『……』
"!!??
…何??今の"
『………ル…』
"音??
てゆうか、今のは、
声…??
…ううん、ここには私だけ。
そんな事、あるはずない"
『…ル…ハル…』
"!!確かに聞こえた…
『ハル』って言った…
…ワタシの耳、聞こえたんだ…"
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