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『ハル、オレ、一年…いや、一生ハルに会いに来れなくなるかもしれないんだ。
しれないじゃないな…
会いに来れなくなるんだ…。
でも…オレ…そんなのいやだよ…
耐えられない…
たとえお前が目を覚まさなくても、ずっと側にいるって決めたのに…』
"悲しい"は知ってる。
絶望と一緒に、闇が唯一私に与えたものだから。
どれだけ辛く、苦しいか…
何であなたがそんな感情を持っているの??
あなたには合わないわ。
あなたには、"愛しい"という綺麗な感情があるじゃない。
どうしてそんな感情を持っているの??
私に会えなくなるから??
私はあなたに何もしてあげれてないのに??
『グスッごめんね、ハル。
明日、また来るよ。』
そう言って、声はやんだ。
声がなくなる間際に、感じないはずの私に何かが触れた。
冷たい…
…水??
…涙??
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