842人が本棚に入れています
本棚に追加
「はいっ!」
姉貴が嬉しそうな顔して広げた両手をぴったりくっつけて俺の目の前に差し出す。
「何だよ?
……プレゼントなんかないぞ」
姉貴が言いたいことは…まぁ分かる。
「そんなことだから真樹ちゃんにフラれちゃうんだよ?」
はぁ!?
「な、何のことだよ!?」
テレビから姉貴に視線を慌てて移す。
「告白したのにフラれちゃうなんてねぇ。
そうだ慰め会を家族みんなでしないとねっ」
姉貴の口からこんな話が出るなんて思わなかった。
「…で、何が欲しいんだよ」
「女の子の妹が欲しいな。
優くんと同じくらいの」
にっこりと笑顔で言った。
少し不気味さが漂うのは俺の気のせいかな?
最初のコメントを投稿しよう!