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「リッキーさーん?
出てきておくんなさィな~」
逆さ打ち首の部屋に入ったフォルトナはくるりと部屋を見渡して叫んでみる。
『うぇへっうぇへへへ……、そろそろ来る頃かと思ってたよぅ学校長さん。お久しぶりだねェ』
「はい~、お久しぶりですねぇ。地縛霊ライフはどうですか?」
『いやァ~、そろそろ太陽が恋しくてねぇ』
リッキーはケタケタ笑いながらふわりふわりとフォルトナの前に出てきた。
「太陽ですか?
まぁ太陽もいいですが……そろそろ極楽行きましょうよ」
『極楽いくにゃあ~ちょいと早すぎるんじゃあないかと思う訳よぉ』
「そうですか?
なかなかいい年月を過ごしたと思いますけど」
フォルトナは笑顔を崩さずリッキーに話しかけている。
リッキーはにへらっと笑みを浮かべたままゆらゆらと空中でクロールしたり背泳ぎしたりしていた。
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