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気持ち悪い。いまだに体に残る不快感に、○○ ○は足を重くした。今から家に帰るという嫌悪感もプラスして、気持ちは重くなるばかりだ。まだ少し足がガクガクする。さっきの女子を思い出しては、胸の中がどんどん暗くとぐろを巻く。恐怖が頭をうつ。『怖い』
家に帰る気を無くした○○ ○は、足を止めて、よく立ち寄る喫茶店に足をむけた。
「・・・・あれ?」
なんだこの、違和感。
辺りを見渡すと静寂。
○○ ○はまた恐怖を感じた。暗い、暗すぎる。
なぜなら、
人が誰もいない。明かりが全く点いてない。
周りを見たって人が誰一人いないのだ。家を帰る際に通る商店街の店々に、明かりが点いていない。店にシャッターが閉まってないので、営業中かと思えても、暗い。かろうじて点いていた街灯も、いつもより薄暗く見えた。
「なにこれ・・・・・」
誰もいない?えっ何?避難勧告でもでたの?置いてけぼりは私だけ?はっ?なにがあったの?
いつもは、活気ある場所が恐怖の対象へと変化していく。○○ ○は、小走りに喫茶店を目指した。
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