乳児期

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幼児は普通二歳頃に歩きだすそうだ。 「瑞葉(ミズハ)ー、買い物行くけど着いてくる?」 「はいよ、行きます」 笠置京が赤羽瑞葉(アカバミズハ)となりこの世に生を受けて早一年目。 彼女は生後三日で既に歩いていた。 それはもうスムーズに。 彼女曰く、「バランスの取り方がわかればこっちのもんだ!」だそうだ。 赤ん坊は全身のバランスが取れていない。頭が体に比べて大きく二頭身だ。 彼女は二日程度でバランスの上手な取り方を覚え、 三日目にして見事に二足歩行をやってのけた。 病院内では大騒ぎ。 両親も勿論大騒ぎ。 母親など気を失った。 そんなこともあって、家では全く手の掛からない赤ん坊に育っていた。
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