1011人が本棚に入れています
本棚に追加
「ではあちらの門より現世にお帰り下さい。どんな生物になるかは完全に運ですが」
「あぁ!ありがとな!」
魂は駆ける。
開け放たれた門から外へと飛び出した。
これからの生活に希望を持ちながら。
魂を見送った人間らしき物はこう呟いた。
「この私のこの気まぐれが吉と出るか凶と出るか……全てはあなたの運次第ですね……また亡くなったら会いましょう京さん……」
手元に置かれた紙には角張った文字でこう書いてあった。
「笠置 京
転生 記憶不消去」
最初のコメントを投稿しよう!