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それでも俺はただ自分の近況を報告し続ける。
まぁ、そのほとんどは自分が護衛している王子の話になっていたけどな。
「ちょ、おま、ウィリアム…。俺置いてくとか、それでも俺の護衛官か…」
しかし、噂をすればなんとやら…
息を切らした噂の本人が俺を睨みながら愚痴をこぼしにやってきた。
出会ったばかりの頃は無口だった癖に、最近は減らず口が多いったらありゃしない。
まぁ、そうしろって言ったのは俺だけどな。
「なんだ王子。相変わらず体力ねぇのな?」
「…俺とお前、一緒扱いすんなよ…確実に体力差ありすぎだから…」
あぁ…本当に減らず口ばかりたたく王子様だ。
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