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『――よって、決勝戦進出はなんと数々の上級生チームを抑えた1年S組に決定しましたっ!』
蒸せかえるような熱気と、轟くような歓声。
観客達の声援に包まれた王立闘技場の中心で、俺はただただ呆然とすることしか出来ずにいた。
「――まぁ、当然の結果だな。」
ふと、俺の前方で首をコキコキと鳴らしながらそう呟くウィリアム・エリア。
全く疲れを見せないヤツの後ろ姿を見て、俺は逆に恐怖を覚えた…
だってコイツ、試合開始後数秒で敵チームを瞬殺しやがったんだぜ?
今日は頑張って活躍しようとした俺の決意も粉々だよっ!
うん。まぁ、そんで、テンポよく勝ち進んだ俺たちは司会者が言った通り、決勝進出を決めたとこだったりする。
ちなみに、試合相手だった4年S組チームはウィリアム・エリアの上級炎魔法によって黒焦げ…
見るも無惨な状態である。
ガチでちゃんと生きてるのか心配だ。
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